画像生成AIを使ってみたけれど、「どんな文章を入力すればいいのかわからない」「イメージ通りの画像が出てこない」という方は多いはず。この記事では、MidjourneyやLeonardo.Ai、Canvaなど主要ツールで使えるプロンプト(入力指示文)の書き方を、初心者にもわかりやすく丁寧に解説します。さらに、よくある失敗例やプロンプト改善のコツ、ツール別の使い方の違いにも踏み込み、実践で使える具体的なプロンプト例を多数紹介します。
画像生成AIにおけるプロンプトとは?
プロンプトとは、画像生成AIに対して「こんな画像を作ってほしい」と伝えるための“指示文”のこと。英語で細かく指定することもあれば、日本語でざっくり伝えるだけでも使えるツールもあります。
例えば:
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A fantasy landscape with a floating island, sunset, ultra-detailed
(Midjourney向け) -
猫が桜の木の下で眠っている水彩画風イラスト
(CanvaやBing向け)
このように、プロンプトの工夫で生成される画像の質やスタイルが大きく変わるのが特徴です。たとえ同じ被写体でも、言い回しや構成を変えるだけでまったく異なるイメージを作り出すことができます。
プロンプトの基本構成(初心者向け)
プロンプトを構成する主な要素は以下の通り:
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被写体(誰・何):cat, girl, castle, smartphone など
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背景・構図:in a forest, flying in the sky, underwater など
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スタイル・表現:anime style, watercolor, 3D render, pixel art
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ライティング・雰囲気:dramatic lighting, sunset, night, glowing
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追加の形容詞:beautiful, detailed, soft light, realistic, fantasy
初心者はまず「被写体+スタイル+雰囲気」を組み合わせるだけでも十分効果的です。最初から複雑にしすぎず、段階的にキーワードを足していくことで、思い通りの画像に近づけやすくなります。
Midjourney向け:英語での定番プロンプト例
例文と和訳:
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A futuristic city at night, glowing neon lights, cyberpunk style, highly detailed
→ 夜の近未来都市、光るネオンライト、サイバーパンク風、高精細 -
A magical forest with glowing mushrooms, fantasy illustration, soft lighting
→ 光るキノコがある魔法の森、ファンタジー風イラスト、柔らかい光 -
A samurai standing in the rain, cinematic lighting, realistic, 4K
→ 雨の中に立つ侍、映画のようなライティング、リアル調、4K画質
解説:
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“glowing neon lights” や “cinematic lighting” など、光の表現を強調すると雰囲気が出る
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スタイルは “cyberpunk style” や “fantasy illustration” のようにジャンルを明確に
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解像度を上げたいときは “4K” “highly detailed” などのキーワードを添える
Midjourneyの利用にはDiscordが必要ですが、慣れれば非常に表現力豊かな画像を生み出せます。
Leonardo.Ai向け:キャラ・背景に強いプロンプト例
例文と和訳:
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An anime girl with long purple hair, in a futuristic city, neon background, dynamic pose
→ 長い紫の髪のアニメ少女、近未来都市にて、ネオン背景、動きのあるポーズ -
A dragon flying over a volcano, fantasy style, detailed line art
→ 火山の上を飛ぶドラゴン、ファンタジースタイル、精密な線画 -
A knight holding a glowing sword, standing in a castle ruin, epic atmosphere
→ 光る剣を持つ騎士、廃墟となった城に立つ、壮大な雰囲気
解説:
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キャラと背景を組み合わせて構成するのがコツ
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動きのある構図(dynamic pose、flying、standing)がリアルさを演出
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色のトーンを指定したい場合は “neon”, “glowing”, “dark red sky” など具体的に
🗾 CanvaやBing向け:日本語で伝わるプロンプト例
例文:
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桜の木の下で読書をしている猫、水彩画風
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パステルカラーの可愛いクマのイラスト、SNS用サムネイル
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未来的なビジネスマンの人物写真、青い背景
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春の山道を歩く女の子、アニメ風、明るい光の中
解説:
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「何を描くか」と「どんな雰囲気か」を必ず入れる
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イラスト系:水彩画風、アニメ風、手描き風 など
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写真風:リアル風、背景色、光の加減なども具体的に
よくある失敗と改善ポイント
プロンプトがうまくいかないときは、以下のような失敗に陥っていることが多いです。
よくある失敗例 | 改善アドバイス |
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単語だけで指示 → cat |
「どんな猫?」「どこにいる?」「何してる?」まで書く → A cat sleeping on a windowsill, watercolor style |
スタイルが曖昧 → a castle |
明確に表現 → a fantasy castle on a hill at sunset, dreamy atmosphere |
抽象的な日本語 → かわいい感じで |
具体的に → 丸いフォルムのくま、パステルカラーの背景、水彩画風 |
複雑すぎる長文 → 文が長くなりすぎてAIが混乱 |
一文をシンプルに分割し、主要要素を明確にする |
✅ まとめ:初心者でも迷わないプロンプト作成のコツ
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まずは「何を」「どんなふうに」描きたいかを明確にする
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難しく考えすぎず、被写体+スタイル+雰囲気を意識
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うまくいかないときは、ツールのギャラリーや他人のプロンプトを参考に!
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英語が苦手でも、日本語対応のツール(Canva、Bing)を活用すれば十分対応可能
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生成画像が気に入らないときは、単語を1〜2語だけ入れ替えて再試行するのもおすすめです
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プロンプトの書き方をマスターすれば、画像生成AIはもっと自由で楽しいものになります。初めての方も、ぜひこの記事を参考に、自分だけの世界観を作り出してみてください!
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