教材作りの時間を短縮したい先生や、家庭学習を支えたい保護者にとって、AIはとても心強い味方です。特にChatGPTなどの生成AIを活用すれば、簡単な指示を与えるだけで問題集や学習プリントが自動で作成できるようになります。
この記事では、初心者でも使いやすいAI教材作成の方法とツール、実際のプロンプト(入力例)を交えて、わかりやすくご紹介します。
教材作成にAIを使うメリットとは?
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時間の節約:手作業よりも数倍早く教材が完成
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個別対応が簡単:学年やレベル別に問題を作り分けられる
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何度も使える:AIに保存・再出力して繰り返し活用可能
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苦手分野の強化がしやすい:AIは特定単元の出題にも強く、反復練習に最適
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視覚支援の補助:Canvaなどのツールと連携すれば図解やカラー教材も簡単に作れる
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非ICT層にもやさしい:直感的な操作だけで高品質な教材が作れるため、専門知識がなくても安心
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親子学習に活用できる:家庭学習のサポートにも最適。保護者と一緒に作ることで学習意欲UP
小学生向け|ChatGPTで算数プリントを作成
ChatGPTを使って、小学3年生向けの算数問題を作ってみましょう。
入力例(プロンプト): 小学校3年生向けの算数の文章題を5問作成し、それぞれに答えも付けてください。
出力例:
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たけしさんは、1個80円のりんごを5つ買いました。合計でいくらでしょう?
→ 答え:400円 -
ノート1冊は120円です。3冊買うといくらになりますか?
→ 答え:360円 -
1年は12か月です。5年で何か月になりますか?
→ 答え:60か月 -
1人に5個ずつ飴を配ります。10人に配るには全部で何個必要ですか?
→ 答え:50個 -
たけしさんは1日おきに水をあげる植物を育てています。1か月(30日)で何回水をあげることになりますか?
→ 答え:15回
このように、数秒で問題が完成します。手直しも可能で、複数のバリエーションを出すことも簡単です。
見やすい教材にするならCanvaと連携
問題ができたら、Canvaを使って印刷用プリントに仕上げましょう。
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デザインテンプレートが豊富で、教育向けも多数
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問題文をコピペするだけで簡単に整形
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PDFに変換して配布・保存もスムーズ
文章だけでなく、図形やイラストを入れて、視覚的にもわかりやすい教材を作ることができます。
中学生向け|英語・数学のプリントをAIで作成
中学生の場合は、教科の難易度が上がるため、出題形式も工夫が必要です。
プロンプト例(英語): 中学2年生向けの英語の穴埋め問題を5問作ってください。解答付きでお願いします。
出力例(英語):
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I ( ) soccer every Sunday.
→ 答え:play -
She ( ) to school by bike.
→ 答え:goes -
We ( ) not have any homework today.
→ 答え:do -
My brother ( ) watching TV now.
→ 答え:is -
They ( ) English every day.
→ 答え:study
プロンプト例(数学): 中学1年生向けの正負の数に関する計算問題を5問作ってください。答えも付けてください。
出力例(数学):
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5 + (-3) =
→ 答え:2 -
-4 – 6 =
→ 答え:-10 -
-2 × 3 =
→ 答え:-6 -
8 ÷ (-2) =
→ 答え:-4 -
(-3) × (-5) =
→ 答え:15
他にも、理科の用語問題、国語の読解問題など、あらゆる教科に応用できます。
AI教材作成の注意点
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正確性の確認が必要:間違いや不自然な表現がある可能性あり
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学年・目的に合わせてカスタマイズを:出力された内容はそのまま使わず、子どもの理解度に合わせて調整しましょう
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著作権や利用規約に注意:AIツールの利用範囲を必ず確認しておきましょう
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情報の偏りに注意:AIは一部の情報ソースに偏る場合があるため、内容のバランスに注意が必要です
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道徳的・社会的配慮が必要:例文などに不適切な表現が含まれる場合があるため、必ず事前確認を
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過度な依存を避ける:AIはサポート役。最終判断や創造性は人間が担うことが重要です
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ネット環境やデバイスに配慮:ICT操作に慣れていない保護者・教育者には、導入や支援体制も整えると安心です
まとめ|AIで教材づくりをもっとラクに
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ChatGPTとCanvaを組み合わせれば、家庭でも学校でも、短時間で使える教材が作れるようになります。
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問題を作る→
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デザインを整える→
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印刷・配布する
この一連の流れがすべて無料ツールで実現可能です。まずは1枚から、AI教材作成に挑戦してみてください!
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